僕は前に都内の家電量販店で某キャリアのスマホ販売の派遣をしていたことがあります。
今回はそこで家電量販店のスマホ販売の裏側を多く見ましたので今回ご紹介します。
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家電量販店とショップは全くの別物
例えば同じドコモでも家電量販店と街のショップじゃ全然違うことは知っているだろうか?
家電量販店はあくまで販売代理店なので解約や名義変更といった業務ができない。
基本的にスマホを販売するだけである。
一方、街のショップは契約業務だけでなく、解約や名義変更など全ての業務ができる。
また、代理店も数多く存在するので、同じキャリアの看板を掲げていても、代理店が違うのはよくある。
そのため同じキャリアでもA店は対応が良く、B店は対応がクソだったりするのである。
家電量販店のスマホショップの実情

それでは今回僕が実際に経験してきた家電量販店でのスマホ販売の裏側をご紹介する。
これを見て、家電量販店の実情をみなさんに知ってほしい。
iPhoneの在庫がないというけど‥

おそらく2017年秋頃にiPhone 8(仮名)が発売されるが、発売してから1週間は64GBや128GBは品薄の可能性が高い。
そこで多くの人が、手当たり次第在庫がないか聞くために家電量販店を訪れる。
そのとき、実際は在庫があるのに、在庫切れと言うときがある。
それはどんな時かというと、在庫の有無を聞きに来たお客さんが機種変の人なら「在庫がない」と言い、乗り換えの人には「ちょうど1台だけあるんですよ」と言うのだ。
もちろん完全に在庫がない場合もあるが、たまたま64GBや128GBのフリー在庫があればこう言うのだ。
なぜかというと、乗り換えをとった方が家電量販店に入るインセンティブが大きいからだ。
はっきり言って、機種変はあんまり金にならない。
なので、貴重な在庫を金にならない機種変に使うのではなく、乗り換えに使うのだ。
個人的にもこんなことはしたくなかったが、僕が働いていた当時は家電量販店の店長とキャリアの担当者からの指示だった。
しかも、彼らは機種変更に時間が取られるのはもったいないからと言って、機種変を断って近くのショップに回せと言ってきたのだ。
店員が在庫がないと言っているのは上からの指示による嘘の可能性もあることを知っておいてほしい。
オプション必須の裏側
家電量販店でスマホを契約するときに必ずオプションに加入させられる。
実はあのオプションは本当は付けたくなければ、付けなくていいのだ。
実際、店員の立場としても明らかに使わないようなサービスを無理につけさせたくはないと本心では思っている。
しかし、上からは必ずつけろと常に言われる。
なぜか?
オプションを加入させると販売代理店である家電量販店にインセンティブが多く支払われるからだ。
逆に言えば、オプションを加入させないと店からしたら金にならないのだ。
また、店員は会社から個人、店、両方の単位でオプションの添付率を見られ、この数字が低いと怒られるのだ。
ちなみに僕が働いていたキャリアではオプション添付率が90%を切っていたら完全にアウトだった!!
こういう理由から店員は「オプション加入は必須です!(厳密には必須ではない)」と言って何とかお客さんに付けさせるのだ。
オプションは付けなくていい?
ここまで聞いたあなたは今度からオプションつけるのやめようと思ったと思う。しかし、すべての量販店で付けないで契約できるかは分からない。
基本的にオプションをつけたくないと言ったら次の2つのパターンがある。
- 店員さんがいい人でオプションを外してくれる。
- オプションに加入しないのならうちでは契約できません(嘘)と言われる。
このどちらかだ。
1のいい店員さんに当たればいいが、大半は2の契約を断られるパターンが多い
これは先ほど説明したオプション添付率を下げないようにするためだ。
契約時に不要なオプションを付けたくなければ、家電量販店ではなく、ショップかネットで契約したほうがいい!!
なぜ5GB以上を勧めてくるのか?
ドコモショップなどのショップと違って、家電量販店の各キャリアは必ずといっていいほど、5GB以上のプランを勧めてくる。
月間データ使用量が3GBもいっていないのに‥
iPadを勧められたら注意

最近は総務省によってスマホの0円販売が禁止され、乗り換えが取りにくくなっている。
そこで、各キャリアは1人あたりの単価を上げるべく、iPadやポケットWi-Fiを勧めてきたりする。
そんな時は注意!!
店員はさもスマホとタブレットの両方を持つとお得だと見せかけるが、所詮は見せかけだ。
実際にタブレットが欲しくて自分から買うのはいいが、そんなに欲しくないならはっきりと断ること!!
ちなみに、僕が見てきたお客さんの80%くらいがiPadを契約しても、その後ほとんど使っていないという。
スマホが大画面になり、必要性が薄れてきたからだ。また、パソコンみたいに文字が打ちやすい訳でもない中途半端な立ち位置のせいもある。
iPadなどいらないなら契約しない!!
使いもしない無駄なところに毎月何千円も捨てる必要はない。
店員によっては重要なことを話さずに契約させようとしてくるやつもいるので注意して欲しい。
無料抽選会に注意

特に連休時などに、よく無料抽選会を行っていたりする。
これは単にお客さんを楽しませるためにやっているのではない。
ちゃんと契約につながるように考えて行っている。
仕組みはこうだ。
子連れの家族を中心に無料の抽選会に誘導
↓
はずれてもうまい棒などお菓子を子供にあげる
↓
店員が「せっかくなのでちょっとお話を聞いていただけませんか」と言いプランなどを説明する
↓
乗り換えに持ち込む
といった流れだ。
ここで注目して欲しいのが、うまい棒などお菓子をあげることにある。
何か物をあげると、「お菓子もらったし、話くらいちょっと聞いてあげよう」という心理になり、もらった人は店員の話を聞いてくれやすくなる。
ここで実は返報性の原理を使っている。
元々乗り換えを考えていた人などはいいが、断るのが苦手な人は注意したほうがいい。
実際、僕もうまい棒2~3本もらっただけで、2年間で16万8000円(7000円×24)の契約をしている人をたくさん見た。
もちろん納得して乗り換えした人もいたが、店員に押し切られて、断れずにしてしまった人もいる。
断るのが苦手な人は注意しよう !!
また、無料のものには罠があることも覚えておいてほしい!!
おすすめのiPhone用保護フィルムなんて知らない
よくお客さんに契約していると「おすすめの保護フィルムとかありますか?」と聞かれて一応答えるが、はっきり言って知らない。
僕たちは実際す全てのフィルムを試したことはないし、それに家電量販店のおすすめ商品は実はコロコロ変わっているのは知っているだろうか?
詳しく説明すると
スマホフィルムメーカーのA社が1週間、家電量販店に払うインセンティブを上げると売り場の目立つところを使ってA社の商品を押すのだ。
そして、翌週、今度はB社のインセンティブが上がれば、今度はB社の商品を押すのだ。
僕たちはスマホコーナーの責任者におすすめを聞かれたら今週はA社をおすすめしろと言われている。
店員が勧めるものや、売り場のPOPに書いてある「おすすめ!」の文字はあてにならない。
まとめ
いかがだっただろうか、これが家電量販店のスマホ販売の裏側である。
僕が言いたいのは一言
家電量販店でスマホは契約するな!!
家電量販店で契約すると無駄なオプションや不必要なデータ量のパック、iPadなどいらないものの説明を聞かなくてはいけなくなる。
最近では各社ネットでも機種変更できるので、ショップに行く暇がない人はこういったサービスも活用して欲しい。
家電量販店の中でも規模が大きいお店(秋葉原や有楽町の某家電量販店)などは件数を取るために重要なことを説明しないで契約させるやつもいるので注意して欲しい。
個人的にはショップかネットで契約することを強くおすすめする。